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歩け、歩け!の週末でした

会津遠征でキリを付けた、ミノーイング浸りのシーズン前半。今年は各地の本流がそこそこの成果をもたらしてくれて、後顧の憂い無く竿を置く事ができた。まずはメデタシ!で、フライフィッシャーに戻ってからは南ア東西の山岳渓流部出釣が続いている。前回は日曜日を挟んで東西の本支流に、そして丁度2週間後の今週も同日程でチャリ&ウォーク・アタックと相成った。

まずは週末。またまたよねさんと、前回とは逆の「こっちの南ア」へ。
娘のオモチャリをよねさんのZIPPO号と一緒に、STPワゴンのカーゴに積んでいつもの本流沿いに北上する。車中会議で、行き先は前回より手前の支流の源流部に決まった。よねさんも未経験で情報は少ないけど「とにかくどうなってるのか、確認に行きましょう」とて、車止めからチャリで上流を目指す。暫くは急な傾斜が続き、ひたすらに押しながら登る。気温は低めだが、吹き出す汗で曇る眼鏡が鬱陶しいこと…。腿とくるぶしが悲鳴を上げそうな頃合いで、どうにか緩やかになって乗り込めた。一安心だが、それでも侮り難い急傾斜路が続く。早々に渓の選択を後悔し始めてたよ。難行苦行一時間余りの林道登り、「あそこを下ります」とよねさんが指差す対岸の崖を見た時は、心底ホッとした。僅かな踏み跡を辿り、着いた先は大堰堤上の河原砂漠…。予想通りとはいえ少しばかり凹んだな。チョロチョロの浅瀬を叩いて行くと遇〜に反応がある。(居るんだな)ホッとして更に暫し。夏草の下の向こうの水面が、小さく盛り上がった。
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どうにか20cm、キレイなイワナが鹿毛の毛鉤を銜えた。水温はやっと二桁ぐらいかな?活性が上がる気配はなく、思い出した頃「チョピッ」と毛鉤に出て来る。やっと出た久々の一尾に件の毛鉤を持って行かれた(合わせ切れ…涙)後は、スカしが続く。早めのお昼にして、林道に上がって一気に上を目指した。勾配は更にキツくなるが、深緑が素晴らしくキレイだ。森の向こうにさっき居た河原を見下ろす小さな峠の切り通しを抜けると、全身の力が抜ける光景が広がった。
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黄色い重機が蠢き、遠くに怒鳴るような人の声が聞こえる。顔を見合わせ「どうする?」…とにかく行けるとこ迄見て来ることにした。延々と続く堰堤と河原砂漠、どうにもならない。慰めに芽先ウドを千切ってお土産にしたよ。また延々と林道歩きでチャリをピックアップして、下流で再入渓する為にサドルに跨がる。ラクチン!風が汗まみれの身体を癒す。上りの地獄が極楽に変わって、苦労して運んできた甲斐があった。
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よねさん、本領発揮!往路覗いた林道脇の溜まりに魚影が見えた気がして、丹念に攻め続ける。結局魚影は幻だったのか、必殺毛鉤・黒パラに出る魚は居なかった。
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再入渓した下流部も、この日はイワナ達は遠足かなにかだったようで、極めて薄い反応に終始した。瀬を通した鹿毛鉤にようやくこの日の2尾目がやって来たのは、もう退渓点間近だった。初めて来た時とても印象に残った硫黄冷泉の滝は、この日も勢い良く迸っていたよ。
夕方四時過ぎ、車に戻って着替える最中、よねさんが万歩計を覗いた。「18000歩でしたね」都合6時間余り、この数字が多いのか少ないのか…。急傾斜の上り下りで乳酸のお土産付き、少しばかり混乱の1日だった。帰路の車中の「月曜はカズさんと出掛けたりしてね…」なんて冗談が、帰宅後のメールでホントになった。『月曜日に「あっちの南ア」、ロング・ウォークは如何?』こんなお誘い、断る道理がありませんわな。また連荘の南ア詣であります!

日曜日はゆっくり〜、身体にはダメージが残ってないのを確認して嬉しくなったね。で、調子にのって夜のビールが過ぎてしまった。寝る時に小さく反省、ロング・ウォークに障らない事を祈った。
翌朝五時発、カズさんのCX−5で新東名から塩の道を辿って北上する。やっぱりグワッと盛り上がるエンジン・トルクが激!気持ち良い。CX−3、欲しいなぁ〜。以前は4時間近く掛かったゲート迄、2時間少しで着いた。新東名の恩恵にこの日も感謝だ。入渓点迄の林道歩きが7kmとのことで、ちょっと早い気がしたがウェット・ウェードの足回りで臨んだ。まず河原への1歩、踏み込んだ瀬の水の冷たさに僅かに身を縮めたが、慣れたら別段気にならなくなる。正解に嬉しくなり、足取り軽く河原から林道に上がり上り勾配の舗装路を歩き出したが、1km程進んだ所で盛大に汗が吹き出し、脚の付け根と太腿がシクシクし始めた。原因は明快、汗は前夜のビール、脚の痛みはチャリ出釣の後遺症だな。カズさんに無理を言って数分の休憩を貰う。ストレッチを繰り返す内に汗が引いて、脚も上がり出した。不安を抱えての再スタートだったが、大丈夫!徐々にエンジンが掛かって、カズさんのペースに遅れなくなったよ。いやぁ〜、ヨカッタ!!
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出発から2時間半、殆ど踏み跡もない急傾斜を下りる(ありゃあ、獣道だな)。林道から覗き込む流れは、どんどん魅力を増していたのでドキドキしながらの遡行だ。土曜日とは逆、後を気にせず思い切りラインを出しての釣り上がりは爽快この上ない。…のだが…前回カズさんが来た際は沸き立ったという流れは、嘘のように沈黙したままだった。(時合、時合。もうチッとで魚は動き出す)自分に言い聞かせて集中を切らさないように釣り上がるが、午前中1時間半程の釣果はわずかに2匹。さすがにこれには焦ったな。
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カズさんはコンスタントに竿を曲げている。木陰でドリップ・コーヒーをご馳走になり、ティペットを替えて毛鉤も替えて、午後の釣りに臨む。暫し相変わらず、だがどうってことない瀬から状況が変わった。見覚えのある出処不明のイワナが、次々と毛鉤に出て来る。在来種はヤマトイワナだが、最早それを言うのはナンセンス。幸運の女神の前髪をしっかり掴み獲るつもりで楽しませて貰ったよ。
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渓相は徐々に山渓らしくなり、大岩を乗っ越したり巻いたりしながら上流に向かう。ヨイショと踏み出した大岩の上にこれが居た。種類は??の、今年初の♀クワガタ。どちらかといえば虫は苦手だが、こいつはカワイイ。釣りの方は午前中とは違って魚が出て来た。好調とは言えないが堅調と言った所。
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先行者の影がチラついてイワナの付き場が安定しない。毛鉤へのアタックもまるでアマゴ(或いはもっと速い?)のようだ。悔しいから竿抜けを意識して、深いプール対岸の大岩エゴに毛鉤を送り込んで、チョッと待ってみた。(??、ビンゴ!)岩陰から引きズリ出すとプールの芯に向かって潜り出す。エンジン掛かったら獲れないと6Xティペットを信じて止め、プールに半ば立ち込んでネットに掬い獲ったのは、岩陰を映して赤銅色したイワナだった。見掛けで尺、正味で30cm弱。クゥ~~、またまたの泣き尺・・(涙)。パースが付いてるけど、デカイ尻尾が印象的だったな。これを上げて気が抜け、2〜3匹に遊んで貰ったところでノーサイドとなった。明るいうちに車に戻りたいから退渓点に向かって再び大岩を乗り越したり、瀬を渡り返したりする。その内、またぞろ脚の付け根と太腿がシクシクし始めたが、カズさんから少し遅れて、だましだましの遡行でどうにか林道に辿り着けた。

歩き始めて最初の標識が「○○隧道8.8km」。片道9km程の行程を上り下りし、河原を釣り上がったんだな。以前では夢にも思えなかった事、更に帰路の8割ぐらいは何とか健脚のカズさんに付いて歩くことも出来て(まぁ、ご迷惑も掛けたんだけど…)、「goo~良くやった!」なのであります。

で、一夜明けた今日は、足裏の痛みに参っております〜。よねさん、カズさん、今回もお世話になりました。
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by goo_ism | 2015-06-23 16:12 | フライフィッシング | Comments(12)

釣友と、連荘の南ア

ルアーアングラーからフライフィッシャーに変身して2週間。今シーズン2回目(!)のフライ出釣に行って来た。
前夜の雨で程良く膨らんだ山岳渓流イメージを頭一杯に詰め込んで、よねさんと北に向かう。道中見下ろす本流大河は、ドロドロの水が川幅一杯に流れてる。「アチャ〜、こりゃキビシいねぇ〜」などと会話は軽いけど、心は段々重くなる。逃げ道を色々相談しながら、とにかく目的のダム湖迄駆け上った。結果…やっぱ、ダメだったよ。
後発のJeepsterさんと落ち合って、失意の1日をどう過ごすか、暫しの道端会議だ。Jeepさんは水系を変えると言う。よねさんと拙は手近な支流へ入る事にした。が、この決断が苦吟の1日の始まりだった。見上げる杉林の様子から見当はついてたが、延々と続く山道は登る程に傾斜がキツくなっていく。野良仕事で使う筋肉と山歩きのそれは違うんだなぁと思い知らされながら、ツヅラ折れを右に左に高度を稼ぐ。目に沁みる汗をシャツの袖で拭き、一息入れようと見上げた先に何やら異様なオレンジ色を見つけた。
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恐らくは、鱒茸。幼菌は食べられるようだが、これは既にサルノコシカケの様相。息が上がっていてジックリ観察もできず、いささか残念だった。植林帯を抜けた後は、とんでもない崖に掛かった工事用足場や踏み跡を慎重に登る。鈍った身体の限界に近づいた頃、やっと微かな沢音が聞こえて来た。でも勇気百倍とは行かないロートルの辛さ哉…ヨロヨロと沢に下りたよ。
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山道も凄かったけど、沢筋もとんでもない傾斜で流れている。1歩毎に大石をのっこす感じの流れ、ここ迄の沢は久しぶりだった。水は少し青みを帯びてるけど透明度は悪くない。が、若葉越しの光が照らし出す水中が気持白っぽく見えた。(まさかなぁ…)水に突っ込んだ手を思わず引っ込める。切れそうに冷たい!やっぱり雪代だよ!!果たして釣りになるのか?不安一杯でニンフを結んでよねさんに続く。が、程なくよねさんのプレシジョンが弧を描いた。黒パラに出たのは7寸程の美形アマゴだった。(ドライで釣りになる!)一気に釣り人の活性アッップだ。
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ダン色の毛鉤を銜えたこの日1尾目。やっと20cmぐらいか?ちょいサビた身体に乱れの無いパーを散りばめた健康体だった。このあともポツリポツリ、喰い損ねや掛け損ねもあって数は伸びないが、きれいなアマゴが釣れた。どう見たってイワナ沢って渓相で、釣れてくるのは全てアマゴ。過去の人為なのかな、でも、面白い沢だ。
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こんなシーンも。
ダブルヒットの姿形が同じようなアマゴを包んでるgoo~ネット。時々やるんだが、15年前作と今冬の新作の記念写真だよ。そこはかとなく、嬉しい。

いやぁ、なかなか出来ない経験だった。帰り道は急傾斜を下り返す。上りでは見えなかった崖の様子が眼下に広がる。キン○マ縮む思い、冷や汗一斗の30分間で2キロぐらいダイエット出来たんじゃないかな。(夜のビールでリカバー済み〜)傷む膝はどうにか歩き通せた我が身の勲章か?それにしても、よねさんの健脚、ハンパないわ!お世話になりました。

帰り道、よねさんのStpワゴンの助手席に揺られていると携帯が鳴った。(カズさんから!こりゃ、お誘いか?)ワクワクで開くと案の定で、1日おいた週明けに西側の南アへチャリ出釣のご案内。とにかく行くつもりで帰宅後の家内の都合を慮る。めでたくOKが出て、中一日での東西南ア出釣と相成った。メデタシ~…。

日曜は折り畳みチャリのメンテナンスと、シーズン初の毛鉤巻き(カディス数本…)、それから身体のメンテナンス(やっぱ相当疲れてた)でお終い。歩きに備えてタックルバッグを変えた。ウェーディングシューズもラバーソールのヤツにした。これが大誤算でエライ目に遭うんだが、この時は判らない。
翌朝は目覚まし要らず、4:30に目が醒めた。思い起こせば野良仕事の最中は毎朝この時刻だった。遊びの日に、チト悔しい。6:30の待ち合わせに早めの到着で、カズさんに申し訳なかったな。CX-5に荷物を積み替え、今日は西の大川沿いに北上する。Stpワゴンも良かったけど、このマツダのSUVは乗せてもらう度に感激新たな名車だ。拙の新相棒・パジェロミニが自転車に思える(まぁ、それはそれで嬉しいんだけどね)。途中の林道落石もクリアして、目論み通りに車止めゲート着、すぐチャリを組んで支度に掛かる。去年我が軽トラで来た時のあれこれが思い出された。今年は殿様出釣だ。アリガタヤ〜!
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四周の新緑と澄み切った水、先日の大雨の影響が感じられない川の流れに浸透していく。カズさんのゆったりしたループが毛鉤をポイントに的確に運んで行く。気持イイ!!でも歩き始めてすぐ、とんでもない失敗に気付いた。増水で川石がリセットされてると睨んでたんだが、水位は平水〜チョイ少なめで、石はどれも珪藻でツルツル。ラバーソールでは1歩を踏み出すのに度胸が要る、散々な状態だった。(無事に帰れるのか?)マジで途方に暮れたもんだ。
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入渓すぐ、喰い損ねて戻ったイワナを逆引きで掛けるもバラす。まだ余裕。すぐにイワナ、5寸足らず。続けて同寸、更に追加。チビのgoo~など飽きない程度に出て来る。やっと出たアマゴは掛け損ないに続くバラシで、チト凹む。2時間程遡行してやっと出たのが画像の美形、8寸丁度だった。昨年良型バラしの後、どうにか辻褄合わせた1尾をやっと更新出来た。嬉しい〜!南アの稜線を挟んだ前々日の1尾と違って、パーが細長くて乱れ気味。(ああ、ここのアマゴ!)出逢いに感謝だ。
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でもアマゴはここ迄、ポツポツ釣れて来るのはイワナばかり。キッチリとアマゴ・ポイント通した毛鉤にもイワナがジャレ付いて来た。慰めは少しづつサイズが上がる事、それでも最大で8寸を超えない。嬉しいんだけど、少し寂しい。でかいプールで粘ったカズさんは、26cmのアマゴを出していた。羨ましかったよぉ~。緊張の糸を切らさないようにと自分に言い聞かせ(せめてデカいイワナを1尾…)と、流芯越しの対岸反転流に毛鉤を浮かべた。流れに揉まれたパラシュートフライが「スッ!」と消える。
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軽く立てたスコットが絞り込まれる。(やったね!尺には届かないけど、結構なイワナだべ)なんて余裕ぶっこいてたら、流芯切った所で激しいローリングに見舞われた。(エッ!??)眼前に寄せた延棒は激烈キレイ、全てが尖ったカッコいいアマゴ!なんと巻き返しからアマゴだよ!!サイズこそ26〜7cmだが、去年のバラシ以来2年越しのこの川らしい1尾だった。満足!この本流の輪も、取り敢えずは閉じたよ。この後も数尾のイワナを掛けたバラシたり、楽しい私的イワナ釣りの1日が終わった。
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帰路カズさんと「あのサルナシはどうかな?」と話しながらチャリを走らせる。快い疲労、満足感にペダルも軽い。蝮が守ってた崖に、今年も一杯に花を咲かせていたよ。ただ昨年蔓を引き摺り出して実を獲った不心得者が居たと聞く。自分の脚を引っ張るような愚かなマネは、もういい加減にして貰いたいもんだね。

画像を見ててハタと気付いた。ルアーで釣った時と毛鉤で釣った時、写真を撮る気持が全然違ってるんだな。前者は「記録」、後者は「記憶」の為に撮ってる自分が居る。ミノーのトレブルフック、恐らくはあれが原因だ。過大なダメージが気になって一刻も早くリリースしようと、泡喰ってる場面が思い出される。でもミノーイングの面白さからはもう逃げられない。幸せなジレンマ、といったところですね。

よねさん、カズさん。お世話になりました。タイミング合ったら、また宜しくです。
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by goo_ism | 2015-06-09 18:46 | フライフィッシング | Comments(8)