<   2011年 03月 ( 5 )   > この月の画像一覧

サツキ鱒ロッドの補足

e0143892_9475537.jpg
   判りづらいかも・・・ってことで、単独で。緊張感が伝わりますか?

何人かの数寄且つコアなアングラーから連絡頂きましたが、電話で申し上げたあれこれより伝わり易いであろう一言を忘れていました。DMすれば良いのだけど、ここに上げときます。

『7センチのミノーを使いこなして、見せて・誘って・掛けて、ジワジワいなして大鱒を獲る』為の『荷重に併せて曲がる極めてオーソドックスなアクション』の竿。

大変に観念的ですが、狙いはこんな事で、見事に実現されてると思います。

どうでしょうか、Cさん。却って判り難くなっちゃいました?

(素人の私にロッドアクションが判るのか、との誹りは甘んじて受けまする。
僭越な言動は、どうかヒラに御容赦の程・・・)
[PR]
by goo_ism | 2011-03-27 10:40 | design | Comments(12)

夢を思いを、形にする仕事

昨年の秋深い頃だったか、デーモン魚絵師さんの1本の電話から事は始まった。「さる釣竿メーカーの会長から呼ばれてるんだけど、一緒に来てもらえまいか・・・」要約すればそういう事だが、何やら含みがありそうな話。私も竿づくりへの思いや提言を少しだけ携えて、年の暮れ、雪を頂く南アルプスの西を目指しタントを走らせた。

小半日の会議の結果は思惑とは違っていたが、事後の雑談中にゴッド・ファーザーから手渡された1本のサンプルロッドに、ハートを鷲掴みにされた。雑談の中身は、やれ竿は須くしっかり曲がる本調子、継ぎ手は丁寧に擦り合せたプットオーバーが最上、抜けの良いしなやかな本流竿が欲しいよねぇ・・・云々。手の中にある1本は、それまで延々喋っていた『良い竿』のファクターを全て備える竿だった。会長室は俄に開発室に変わり、【塩澤ゴッド・ファーザー胆入り《デーモン内田の本流竿/さつき鱒バージョン》を創る】プロジェクトが、この1本をベースにスタートすることになった。

さて、帰ってから暫く、考えた。考えた・・・、また、考えた。
過去に自分が生み出したモノからは完全に脱したい。常に狙いは『最新が最上(車のコピーか・・)』、差別化の為のギミックは論外だが、機能を超えた新らしさも盛り込んでみたい。頭の中では映画「ゴッド・ファーザー」のテーマが聞こえていたが、フッと目の前をマント翻す真っ黒な影の主役が横切る・・・、気がした。

ダース・ベーダー!! 「D・ベーダー内田ロッド」個人的にはこれで決まった!!♫ダンダンダン、ダダダン、ダダダ〜ン♫

クリスマスにイメージスケッチを送り、正月明けには意匠図・パーツ図を起こした。リールシート用材で素材屋と一悶着があったのだが、どうにか最小ロット分程度は手配が出来た。

かれこれ3ヶ月、ようようサンプルが出来上がって来た。グリップ部分はまだこれからだが、大方のコスメティックは何度かのチェック項目をクリアした本番仕様とのこと、胸躍らせて梱包を開いた。

e0143892_162414.jpg


手前の竿が今回のプロジェクト竿『天龍/さつき鱒7’6”』。グリップ部意匠はまだ大きく変わるけど・・。
(奥は自分で組んだ7’。この『さつき鱒』のテイストを確認する為の、我がプロト・タイプ)

e0143892_16143882.jpg


グリップは下の図面のような意匠になる。シャフトは真っ黒なグロス塗装に黒スレッド、ゴールドのティッピングが基本。ガイドスレッドも同様。赤白の飾り巻きは「Made in Japan」のアイコンだ。この上部にロッド名とスペックのインスクリプションが入る。

e0143892_16213052.jpg


ガイドはチタンフレームKガイド。これだけでも相当なコストの筈だ。梱包を解いてこれを確認した時は、ゴッド・ファーザーの本気度を思い知らされる気がして、息を呑んだ。

e0143892_16262031.jpg


お約束というか、望み通りのプットオーバー・フェルール、逆並継ぎだ。丁寧な擦り合せでティップ部との径の差も「嘘ッ!」という程小さい。スピゴットが悪いというつもりはないが、よりスムーズな曲がりはこっちに1日の長ありでは?チューブラーのScottや国内D、S社を除いて、現在のソリッドペグを用いた印籠継ぎはコストを勘案した選択なんだろう、多分・・・。

かつて一緒に竿づくりをしたあるメーカーのビルダーが言った。「いろいろ触りますが、天龍のブランクが抜群に良いですよ!」この言葉を初めて実感出来た。サンプルを触り、眺め擦り、重箱の隅を突くようなチェックをしてみた感想は『なんて精密な竿!』だった。ラッピングやスパインの選定などは言うに及ばず、全てに安心感がある。ルアーを投げ、曲げてみた時の『気持ちの良い抜け』と『たおやかで、したたかな柳腰』のバランスは「ブラボー!」ものだった。

恐らくは相当に高価だし希少銘木使用ゆえ、生産数も限られるだろう。生み出す者としては、キャリアを積んで鱒を慈しんで釣るような、大人のアングラーの腕に抱かれて欲しいと願うのだが・・・。不遜だろうか?
[PR]
by goo_ism | 2011-03-24 17:19 | design | Comments(8)

無力にて、無題

思うところあって前記事を棚上げとしました。

コメントいただいた皆さん、申し訳ありません。ありがとうございました。

当ブログ多分・・・、しばし停滞します。

<追記>
 
「どうかしたか?」と、連絡を頂きました。(ご心配頂き涙が出る程嬉しかった・・・)
何かあった訳でも具合が悪いのでもありませんが、自己嫌悪と無力感から暫くは文章を綴る元気が
出ないだろうと思われたし、続けると自分が偽善や罵詈雑言を吐きそうだったので削除しました。
面識はないけど密かに尊敬する釣り人の、『笑っていたいね、いつも』って言葉を胸に刻んでいます。
[PR]
by goo_ism | 2011-03-16 21:11 | 諸々・・

解禁は「完壁無魚」だった

e0143892_10385718.jpg
        まだ早いよ、って云われてるかのような冬ざれた本流景色。

デーモン魚絵師さんへの御挨拶を兼ねて、ホクホクと狩野川へ出掛けて来た。強烈な風に翻弄されながらいくつかのポイントを見て回るも・・・、ただの一度も魚からの返事は貰えず、今年も完全なる「無魚」の解禁初日となった。

e0143892_10473844.jpg
               少しだけ頂きました、ノカンゾウ。

魚絵師さんと別れた午後は支流をドライフライで叩くも・・・、立っているのすら厳しい吹き下ろしの風に早々に白旗を揚げて、おやつ時には撤退。せめてフキノトウでもと思い岸辺に目を凝らしても、水辺には僅かなセリとクレソンぐらい。仕方なく普段は採らないカンゾウの若芽にナイフを入れた。今夜の酒肴は、ヌメリと仄かなクセの春味のヌタ。
[PR]
by goo_ism | 2011-03-10 11:02 | 鱒釣り(・・・ルア〜) | Comments(10)

今年の竿・はみ出し

e0143892_1916212.jpg
     (ネタ切れだから、この間の竿をベランダに持ち出して。こんな色、こんなテイストっす)

解禁前日、静岡県全域で良い雨が降った。伊豆天城では80mm超えだとか。狩野川本流も活き活きと流れてるんだろうなぁ〜。デ〜モン内田氏のブログなど覗くと良い感じの水量らしいが・・・。まだ岸辺の草が枯れ色也。もう少し、あとチョッと、水辺に生命感が満ち始めたら、ヨ〜イドン!。

昨日はアルミを貼ったフェイクベイトにフックを付け、今日C33に6lbsを巻き込んだ。1日1支度。
アームチェア・フィッシングまた楽しからずや。
[PR]
by goo_ism | 2011-03-02 19:32 | 鱒釣り(・・・ルア〜) | Comments(8)