カテゴリ:design( 12 )

何考えて作ってんだろ??

興味半分&必要に迫られて、渓流用リールの寸法をチェック。手持ちの新旧カーディナル('79・4X/'84・3/’92復刻33)と2台の現行シマノを引っ張り出した。
e0143892_19564533.jpg
一台づつロッドに取り付けてみて、ビックリ。メーカーが同じなら規格も変わらないだろうと思ってたのに、全部違ってた。ABUは製造年代が違っても鋳型は流用だと踏んだのだが、仔細に見たら面取りやRも微妙に違う。シマノに至っては現在の設計だし自社ブランドの竿迄ある訳だから、当然規格統一してると思うわな。

過去にやって来たルアーロッドのリールシートの設計では、キッチリ寸法とってかなりギリギリ迄追い込んだ事もあった。それでも微妙に思惑と違って、落胆と『?』を散々経験したのだが、前提がこんなにブレてたとはね。まぁ、こんな事が判ったのも、あるメーカーの凄く精密なリールシートがあったからなんだけどね。

さぁて、どうすべぇか…。
[PR]
by goo_ism | 2013-09-13 20:27 | design | Comments(2)

プライドの造形(カタチ)

春先にこんな記事をブログに上げた。恐らくは世間様の目に触れる事の極少ない、月見草(シュン蘭かも)みたいな竿になる…。何とか少しでも知ってもらいたいものと、開発途中にも関わらずメーカーの許可を(間接的に)得て露出した。あれから2ヶ月。名前の「さつき」が終わり、月が変わろうとしている。何かトラブルでも有りしや?心配になっていた。

本当に月が変わる数日前、塩澤ゴッド・ファーザーから大層元気な声で連絡を貰った。「出来たよ。送るから!」暫く世間話をしながら出来具合を探る。言葉の端々から、(良いものが出来た)という自信が伺えて一安心。
さぁ〜て!どんなもんだ!?腕を撫して待つ。

翌日は朝から落ち着かない。ジレジレ待つ…。午後2時過ぎに待望のチャイム。デカイ箱の奥から、緩衝材に包まれたキャメル色の起毛のライナーが現れた。

e0143892_1925352.jpg
全体像は魚絵師さんのログをご覧頂くとして、ディテールと造形に込めた思いを。暫しお付き合い下さい。

『キャリアを積んだ大人のアングラーに向けて』が開発のスタート地点。余分なものは一切付けたくない。けど、一瞥で『アレ』だと判るアピアランスにしたいから…。
<トロリとした黒塗装&金のティッピングを纏った黒のスレッドで、地味派手のオールブラックス>
<グリップすぐ上にナショナルカラー・赤白でMade in Japanのアイコン>
<金具類はA2017アルミ(Alと銅の合金・ジュラルミン素材)をシャンペン・ゴールド仕上げ>
<薄手に削り出したリングの内側に樹脂リング/(私には縁が無いド・高い)リール脚の傷防止>
<リールシートと前後グリップ・チェックに銘木を使用(バーズアイ・メープルor黒染アッシュ・バールorローズ・ウッド)>
<手に触れる部分には直線や平面がない、オーガニック・フォルム&ボリューム>
<自然に人差し指が落ち着くフォア・グリップのシェープ>
<締め過ぎによるコルク剥離を減らすための、リング・ローレット(意図判る?)>

(因に画像の銘木素材は黒染アッシュ・バール。魚絵師さんのは今ロット白眉の、バーズアイ・メープル也)

と、まあ、こんなとこ。

Fuji製チタンフレームKガイドを備えたブランクは、しなやかだがとてもパワフルなのが良く分かる。サンプル・ロッドからバットパワーが上がった気がするのは気の所為か?手直しなのか?フォアグリップのアルミ・ブッシュの効果か?素人には判らないが信じられない軽さや、バンブー・ロッドのメタルフェルール並の精度(抜く時「ポン!」と音がする)に擦り合せたプットオーバー・フェルール等、かつて1度も手にした事が無いグレードと仕上げに天龍の本気と底力を見た。

誤解を恐れず言ってしまうと、私はこの竿で「魚絵師さん」をカタチにしたかった。真っ黒に金の刺繍は一つ間違えば○●組…、上手く行けばブラックフォーマル。そんなカッティング・エッジを狙った。私もそうだが、自営業なんて半分…のようなもの、どちらに振れても満更間違いじゃないし…。それから、大事なことはオーソドックスなツールであるということ。バットエンドからセットしたリールステム迄の長さは2ハンドで丁度良い設定。魚絵師さんがよく言う『スタンディングでデカ鱒を獲る』為に「腕の延長として使える=肘で支えてジワジワ寄せる」長さだ。故に、ズ〜ッとしゃくり続ける釣りには少し長い筈。まあ、竿の調子もプログレッシブな本調子だから…、Case by Caseだね。

狩野川本流で振るのは叶わなかったが、梅雨が空けたら高山宮川辺りにでも出掛けたくなる、本気でそそられる竿になった。

ペア組むのは高性能な2500〜3000クラスだろうなぁ。




e0143892_21245783.jpg
でも、おいらはこれ!アナクロ爺zi~を、笑わば笑え〜。
[PR]
by goo_ism | 2011-06-02 21:43 | design | Comments(11)

サツキ鱒ロッドの補足

e0143892_9475537.jpg
   判りづらいかも・・・ってことで、単独で。緊張感が伝わりますか?

何人かの数寄且つコアなアングラーから連絡頂きましたが、電話で申し上げたあれこれより伝わり易いであろう一言を忘れていました。DMすれば良いのだけど、ここに上げときます。

『7センチのミノーを使いこなして、見せて・誘って・掛けて、ジワジワいなして大鱒を獲る』為の『荷重に併せて曲がる極めてオーソドックスなアクション』の竿。

大変に観念的ですが、狙いはこんな事で、見事に実現されてると思います。

どうでしょうか、Cさん。却って判り難くなっちゃいました?

(素人の私にロッドアクションが判るのか、との誹りは甘んじて受けまする。
僭越な言動は、どうかヒラに御容赦の程・・・)
[PR]
by goo_ism | 2011-03-27 10:40 | design | Comments(12)

夢を思いを、形にする仕事

昨年の秋深い頃だったか、デーモン魚絵師さんの1本の電話から事は始まった。「さる釣竿メーカーの会長から呼ばれてるんだけど、一緒に来てもらえまいか・・・」要約すればそういう事だが、何やら含みがありそうな話。私も竿づくりへの思いや提言を少しだけ携えて、年の暮れ、雪を頂く南アルプスの西を目指しタントを走らせた。

小半日の会議の結果は思惑とは違っていたが、事後の雑談中にゴッド・ファーザーから手渡された1本のサンプルロッドに、ハートを鷲掴みにされた。雑談の中身は、やれ竿は須くしっかり曲がる本調子、継ぎ手は丁寧に擦り合せたプットオーバーが最上、抜けの良いしなやかな本流竿が欲しいよねぇ・・・云々。手の中にある1本は、それまで延々喋っていた『良い竿』のファクターを全て備える竿だった。会長室は俄に開発室に変わり、【塩澤ゴッド・ファーザー胆入り《デーモン内田の本流竿/さつき鱒バージョン》を創る】プロジェクトが、この1本をベースにスタートすることになった。

さて、帰ってから暫く、考えた。考えた・・・、また、考えた。
過去に自分が生み出したモノからは完全に脱したい。常に狙いは『最新が最上(車のコピーか・・)』、差別化の為のギミックは論外だが、機能を超えた新らしさも盛り込んでみたい。頭の中では映画「ゴッド・ファーザー」のテーマが聞こえていたが、フッと目の前をマント翻す真っ黒な影の主役が横切る・・・、気がした。

ダース・ベーダー!! 「D・ベーダー内田ロッド」個人的にはこれで決まった!!♫ダンダンダン、ダダダン、ダダダ〜ン♫

クリスマスにイメージスケッチを送り、正月明けには意匠図・パーツ図を起こした。リールシート用材で素材屋と一悶着があったのだが、どうにか最小ロット分程度は手配が出来た。

かれこれ3ヶ月、ようようサンプルが出来上がって来た。グリップ部分はまだこれからだが、大方のコスメティックは何度かのチェック項目をクリアした本番仕様とのこと、胸躍らせて梱包を開いた。

e0143892_162414.jpg


手前の竿が今回のプロジェクト竿『天龍/さつき鱒7’6”』。グリップ部意匠はまだ大きく変わるけど・・。
(奥は自分で組んだ7’。この『さつき鱒』のテイストを確認する為の、我がプロト・タイプ)

e0143892_16143882.jpg


グリップは下の図面のような意匠になる。シャフトは真っ黒なグロス塗装に黒スレッド、ゴールドのティッピングが基本。ガイドスレッドも同様。赤白の飾り巻きは「Made in Japan」のアイコンだ。この上部にロッド名とスペックのインスクリプションが入る。

e0143892_16213052.jpg


ガイドはチタンフレームKガイド。これだけでも相当なコストの筈だ。梱包を解いてこれを確認した時は、ゴッド・ファーザーの本気度を思い知らされる気がして、息を呑んだ。

e0143892_16262031.jpg


お約束というか、望み通りのプットオーバー・フェルール、逆並継ぎだ。丁寧な擦り合せでティップ部との径の差も「嘘ッ!」という程小さい。スピゴットが悪いというつもりはないが、よりスムーズな曲がりはこっちに1日の長ありでは?チューブラーのScottや国内D、S社を除いて、現在のソリッドペグを用いた印籠継ぎはコストを勘案した選択なんだろう、多分・・・。

かつて一緒に竿づくりをしたあるメーカーのビルダーが言った。「いろいろ触りますが、天龍のブランクが抜群に良いですよ!」この言葉を初めて実感出来た。サンプルを触り、眺め擦り、重箱の隅を突くようなチェックをしてみた感想は『なんて精密な竿!』だった。ラッピングやスパインの選定などは言うに及ばず、全てに安心感がある。ルアーを投げ、曲げてみた時の『気持ちの良い抜け』と『たおやかで、したたかな柳腰』のバランスは「ブラボー!」ものだった。

恐らくは相当に高価だし希少銘木使用ゆえ、生産数も限られるだろう。生み出す者としては、キャリアを積んで鱒を慈しんで釣るような、大人のアングラーの腕に抱かれて欲しいと願うのだが・・・。不遜だろうか?
[PR]
by goo_ism | 2011-03-24 17:19 | design | Comments(8)

プライドのフォルム

恐竜ブランドのルアー竿のデザインをやらせて貰ったのは、以前ログの通り。旧ブランドの鱒竿や鱸竿、最終期の海の竿もそう。再興後も、最初の1本を除いた全てに関わらせて貰った。「大したことない!」という指摘も受けるけど、デザインに込めたのは恐竜ブランド=則さんのテイスト。ブレは無い。

きっと思い上がり・・・。だが今溢れ返る鱒竿の内、恐竜のコスメから離れて進化したモノがナンボあるだろ?

e0143892_211479.jpg


以前恐竜でもご一緒したSさんのブランドの鱒竿だ。開発は2年前だが、今なら語れる。完璧主義者のSさんとのやり取りはとてもスリリング、脳みそに汗をかくような集中した時間だった。今後の我がベンチマークはこの製品になるのだが、超える為にはどれだけ脳みそ汗をかくことになるんだろう。

・・・いつか、そんな機会が、あったら良いなぁ・・・。
[PR]
by goo_ism | 2010-09-16 21:32 | design | Comments(6)

DS展終了、シーズン終了・・・

お盆頃から準備に入れ込んでた2回の展示会、どうにか終了しました。若いクラフトマン達のエネルギーにキッツイ刺激を貰いながら、それでもまだ確信が持てないままだった前半のグループ展。静かなサロンといった風情の会場で、随分と沢山の人に直接意見を聴けたDS展。いずれも思っていた以上の評価が頂けました。もう一つ、それ以上に嬉しかったのが、人の繋がり。勉強時代(ってことは、30年以上前)の仲間達との再会が、新しい人の輪や知識を拡げて行ってくれそうな予感を生んでくれたり・・・。ありがたいことです。お越しいただいたカズさん、八兵衞さん、両日共不在で申し訳ありませんでした!

e0143892_1231149.gif


こんな感じのディスプレー。6脚でグルリと1周なのに、5脚しか無いのは御愛嬌!けっこう笑いが取れて、却って良かったのかも・・・。

e0143892_126265.gif


こんな風にスタッキングも出来ます。積み重ねた姿もなかなかです。5脚でぴったり1周・・・。これが1脚不足の原因です。要改造なんですけど、フォルムやバランスを壊したくないので悩んでます。

気がついたら渓流シーズンが終わってました・・・。最後に富士山の湧水に慰めて貰おうか・・・。
[PR]
by goo_ism | 2009-10-02 12:13 | design | Comments(10)

DESIGN SHIZUOKA 2009

e0143892_16193636.gif


先週木曜日からの家具職人達のグループ展も、明日迄となりました。私より丁度一回り程若い人達とのジョイントは、程良い刺激を貰えてなかなかに有意義でした。やって良かった〜。

さて、来週からはデザイン静岡の展示会[DESIGN SHIZUOKA2009Exhibition]に出展です。昨年から会場を静岡県立美術館に移し、趣きが少し変わりました。私的には、今回初めて製作をお願いしたモデラーさんとのコラボレーションが出展への大きな動機になっただけに、楽しみな1週間になります。

進むか、退くか・・・。答えを出さざるを得ない1週間でもあります。
[PR]
by goo_ism | 2009-09-14 16:59 | design | Comments(4)

出来た!

e0143892_1654446.gif


 スツール、完成!

ウォルナットの接ぎ合わせがなかなか綺麗。

 さぁ、来週から作品展だぁ!
[PR]
by goo_ism | 2009-09-03 16:59 | design | Comments(4)

展示会の準備中、楽しいよ〜!

e0143892_10481855.gif


朝晩は少しだけ過ごし易くなって来て、そろそろ渓流シーズンも終盤。残念ながら今シーズン、渓流釣りはもう諦めかなぁ・・・。

仕事は全然忙しくないんだけど、来月は2回グループ展に出品する予定。お盆休みからこっちは、何年か忘れかけてたモノづくりの楽しさに浸っています。

画像のブラック・ウォルナットの木組み3本脚スツール。今月中には3台仕上がる手筈です。
9月10日から15日迄、呉服町のギャラリー・ワタナベカメラで数人の若手家具作家グループ展におジャマ虫出展。本番は翌週21日から27日迄、静岡県立美術館での「DESIGN SHIZUOKA 2009」。こっちは出来るだけアテンドする予定です。大したお構いも出来ませんが、連休中もし釣りに飽き(?)たら、覗いてくれると嬉しいなぁ〜。
[PR]
by goo_ism | 2009-08-24 11:35 | design | Comments(4)

作品展は・・

デザイン静岡の作品展、アッという間に後半。土、日のあと2日になりました。
e0143892_1144298.gif


お金も時間も、それ以上に意欲が足りず、恥ずかしながらも旧作とネットを出展。
「中古車展示場かよ?」という、厳しくも暖かい(?)評価を頂きました。

『いつまでも惑ってないで、本気で前向けよ!』って、ことですね。
悩み、迷った出展でしたが、意義は有ったかも知れません。
[PR]
by goo_ism | 2008-10-04 11:54 | design | Comments(8)