カテゴリ:フライフィッシング( 131 )

年に1度のScott

やっと渓流解禁。よねさん、アマゴ27さんに御一緒して故郷の川へ行って来た。
ポカポカと暖かな釣日和に恵まれ、30年振りにフライタックルで初めて立つ故郷の川辺。相棒はScottGを選んだ。良い竿なのだが余程お気楽な釣りの時しか持ち出さない、最近は精々年に1回しか使わない竿。もっとお気楽なら竹竿を選ぶが、何とか魚も釣りたいというスケベ根性からの選択だ。ピリッとした所は無いが、大遠投以外は何でも出来そうな気にさせてくれる。(あくまで、’そんな気がする’だけなのだが・・)

ライズを当て込んで先ずは中流部に入川。気温はグングン上がり小型の虫のハッチも増えるが、この1週間で餌釣りさんに抜かれ切ったのか、魚の姿は見えない。よねさんは良い型のアタックがあったようで、護岸際を真剣に狙っている。私は小プール、石絡みの瀬とフライを放りながら釣り上がった。

残念。生体反応なし。

一頻り叩いた後、1キロ程上流に転進する。子供の頃鮎やウグイ、本流アマゴを狙って通い込んだ流れは、山の荒廃に比例して河床が上がりプールも瀬も半分程のスケールになっていた。唖然!呆然!言葉も無い。かつての面影を探そうと、随分渡り易くなった流れをひたすら上ってみた。汗にまみれ、息があがるが川面は沈黙したまま。「ダメだな・・」呟いてベストを脱ぎ、掌に受けた水で頭を冷やすとやっと周りが見えて来た。浅い底石にはかつてと変わらずヤマトビケラのコロニー、小石を裏返すとヒラタカゲロウやカワゲラの幼虫が犇めいていた。
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(この大きいカワゲラ、写真撮ってる間に乾いた石の上をスタスタ歩いて水中に消えました・・)

川原の景色が変わっても、此処にはたくさんの命が生きている。人の暮らしも連綿と続いている。変わったと嘆くのは、今は此処に暮らさないお前のエゴだと言われたようで、恥ずかしくなった。
魚は釣れなかったが、気分は晴れた。

何とか1匹をとその後上流域まで上り、日陰になってまだ冬を宿した細い流れを辿って、やっとアマゴに出会う事ができた。小さな命だが、殊更に奇麗な春の使い。丁重にお帰りいただく。
山裾には白い花を付け始めたこぼれワサビ。こちらは少し戴いて明日の晩酌の肴にする。

山も水も目覚めにはもう暫く時が要りそうだ。善き哉、故郷。

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久しぶりのG804。いつものセージと違って、前のめりの釣りを諌めるようなところがある。1日の終わりには惚れ直していた。今年は何度かは持ち出す事になりそうだ。
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by goo_ism | 2008-03-09 14:25 | フライフィッシング | Comments(8)