エナメル線の誘惑

先日のフェザンテール・ニンフのエントリーで、『いかに自分がエナメル線フェチであるか』という事を思い知らされました。いや、充分承知してはいたんです・・・。ただ、認めたくなかった、ってことで・・・。発端は10年近く前の富士の湧水での釣り。水深2メートルばかりの大きな堰堤に、解禁早々から岩魚がいっぱい溜まっている年がありました。大小の蜉蝣やトビケラ、ユスリカなんかが飛び交う中、例によってOhtaさんと二人でオーバーフローに立ちました。ライズはしてない、でもクルージングしながら何かをパクパク食べてます。浮かべたり、ぶら下げたり、沈めたり・・・、あの手この手で狙いますが、ほんのたま〜に交通事故的なヒットしか望めませんでした。定番のユスリカピューパを取っ替え引っ替えした後、ストンと沈めたくて選んだのが#22のグレイグース。散々やった後なのでさしたる期待もせず10メートル程キャスト、ティペットが馴染みだして、いきなりス〜ッ・・。あわてて竿を立てるも「グンッ」と軽いショックを残して良い型の岩魚が泳ぎ去る・・。同じ事が何度かあって、やっと針に掛けた魚に「ゴメン」と言いながらストマックポンプを入れると、ピール瓶色のピューパがごっそり出て来ました。そこに今使った毛鉤を放り込む・・・。「!!!(絶句)」まんま、ピューパ!濃いアンバーのクイルと濡れたエナメル線が艶かしく、強烈に生き物っぽく見えました。その後この毛鉤を強奪したOhtaさんは、私の苦戦(=ヘボ)を尻目に1キャスト1フィッシュを延々と演じてくれた・・・、苦い想い出です・・・。

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右奥の方に写ってる、TMC200Rに巻いた小さい毛鉤がその残骸です。テールが切れてるのがあったりして、何尾かは釣って箱に戻した毛鉤達。ボロボロでも、記憶が詰まって捨てられないフライです。

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ピューパなのかラーバなのか定かでありませんが、私的に絶対外せないのがブラッシー。エナメル線とクジャクだけのチンケな毛鉤ですが、困った時の最後の1本、積極的には使わないようにしてる(とは言え必ず使う)フライです。濡れたエナメル線のチラチラ=生命感は絶妙、ちょっと惚れますよ。
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先日の天竜C&Rのニジ鱒も画像手前の#16/Wブラッシー。終了30分前迄完ボペースで、言い訳しつつもワクワクしながら、ティペットに結びました。尾鰭が寂しかったけど、浅いプールを走り回って楽しませてくれた嬉しい1尾です。
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by goo_ism | 2009-02-10 13:57 | フライフィッシング | Comments(16)
Commented by 無糖 at 2009-02-10 19:51 x
こんばんや。
先日は天竜でtakiさん、八爺さんとごいっしょに歓談できて楽しかったです。小生の場合、どうしても管理釣場的な釣りになってしまうんですが、皆さんが瀬で釣ってるところを見てると楽しそうだなと思いましたよ。
ニンフフィッシングはこうやるんだなと。次回はニンフで瀬を狙ってみます。エナメル線のフェザントテールもフライタイイング開始初期に巻いたっきりで出番がありませんでしたんで。
Commented by EJ at 2009-02-10 22:20 x
風格のあるフライの数々に舌を巻きました。素晴らしい。
ブラッシーもあの暗い色のワイヤーだと雰囲気がいいですね。

私も思い出の魚をかけたフライは捨てられません。
こちらももうすぐ解禁。今年はソーヤー・ニンフのお世話になるつもりです。
Commented by goo~ at 2009-02-11 09:54 x
無糖さん、こんにちは。天竜では失礼しました。
大きいのがコンスタントに釣れるのはプールだと分かっちゃいるんです
が、どうしても根気が続かない。浮きを睨んでるのに飽きちゃいます。か
といって、瀬を叩けば釣れるってもんじゃないのも事実・・・。どちらにせ
よ我慢の釣りになるんですよね、冬の天竜。
魚が小さくても、数は釣れなくても、故郷の渓流を釣り上がるのが待ち
遠しくてなりません。春よ来い・・です。
Commented by goo~ at 2009-02-11 10:13 x
EJさん、こんにちは。
フライはお恥ずかしい・・、近くじゃ見られたもんじゃない代物です。
コカゲロウやユスリカを模した積りで巻いてますが、行く場所に依って使
うフライが偏るみたいで、シーズン中に補給する毛鉤が毎年違います。
変わらないのはブラッシー・・・。何とかの一つ覚えってやつです。
今年も3月半ば過ぎ、狩野川のライズから始めるつもりですが、・・・長
い一月です。
Commented by 八兵衛です。 at 2009-02-11 11:27 x
お世話になりました~
流れて来た桃の正体はコイツだったのですね
対岸から拝見しておりましたが中々のファイト
竿さばきもかっちょ良かったすよ~

対岸からの写真はお爺さんの手が震えてボケボケ
上手く撮れまへんでした~すんません~~
Commented by goo~ at 2009-02-11 13:42 x
八っ様、お世話になりました。
そうそう、例のドンブラコがこの魚・・・、切り良くゴマルでした。尻尾が
グ〜でしたが、竿がSageとしてはヤワいんで面白かったですヨ〜。
八っ様の撮ってくれた写真の方が臨場感あるねぇ。あん時は長靴の中
がグジュグジュで、相当メゲてました。天竺はもうエエです・・。
解禁したらF水系、宜しくお引き回しの程お願い申し上げます。
Commented by アマゴ27 at 2009-02-11 17:46 x
こんばんは!(^^)
先日は、コーヒーご馳走様でした。
虹ゲット、おめでとうございます。
エナメルフェチだったのですね。
ブラッシー、いいですね。(^^)
Commented by よねさん@鱒美 at 2009-02-11 19:31 x
富士山麓で、そんな体験をされたんですか~。
相当強烈な印象だったんですね。いや、師匠の釣りっぷりが(^^;
天竜は3人でにぎやかだったでしょうね。ラスト30分でのドラマはお見事です♪
おいらはあと1回、再来週あたりに出撃するかもしれません。
Commented by goo~ at 2009-02-11 21:14 x
アマゴ27さん、先日はお世話になりました。
最近の天竜ではなかなか釣れません。どんどんヘボ化して行きます。
だからこそ1匹が嬉しいって効果もありますが・・・。都合2匹でした。
ブラッシーはスレた天竜C&Rで、最後に選んでるフライです。セコいけ
ど、効きますよ(って、みんな知ってるか・・?)。
                                                      from エナメル・ふぇち
Commented by goo~ at 2009-02-11 21:28 x
よねさん、缶詰研修お疲れ様でした〜。開け早々、アクティブですね。
件の堰堤はS川の小学校の裏、巨匠と御一緒する前年の事です。何で
も処分に困った養殖業者が違法に放した、なんて噂もありましたが、
30〜45クラスがい〜っぱいウロウロしてました。今や夢物語です。食わ
れてる虫と毛鉤がマッチした、最初で最後の経験かも知れません。
八・若コンビは最高です!おいらのセンスじゃ、とてもついて行けん・・・。
Commented by Cさん at 2009-02-11 21:39 x
こんばんは
終了30分前とは映画のラストシーンみたいですね!
おっ~ワイヤー系フライ!私も好きです。
少し粗めに巻いたエナメル線にセルロースや
タミヤカラー(エナメル系)を塗ったりして使いました。
そのままで充分釣れるのですがなんか手を加えたい年頃でした。
Commented by goo~ at 2009-02-12 09:51 x
Cさん、こんにちは。
>終了30分前・・
辻褄合わせは得意なんです!その分、本番に弱いって事ですけど。
この毛鉤をこんな記事にすると、怒る仲間の顔が浮かびますが・・・。
放流で魚はしょっちゅう変わる訳で、まぁ、勘弁して貰いましょう。
私は最初はモジャ系、スレ鱒にはカッチリ&フィジカルと思っとります。
間違ってたら、御容赦、です。
Commented by カズ at 2009-02-12 18:29 x
ニンフの釣りは下手くそなので、使うことも巻くことも少ないのですが、gooさんのを見ると、フライは芸術品だなあと思います。いつも無節操なフライばかり使っているので、今年はもう少しこだわってみようと思います。
Commented by goo~ at 2009-02-12 21:21 x
カズさん、こんにちは。
先日エントリーのソーヤー・ニンフなんか見ると、フライって奥が深い
な〜と素直に思います。私は使う為の毛鉤しか巻きませんが、簡素な
「印象派」毛鉤に強烈に惹かれます。フェザンテールやヘアズ・イアー、
クイルゴードン等は本当に芸術品!1度でも納得いく毛鉤を巻きたいで
す。これ、切実に思ってます。
Commented by K爺 at 2009-02-13 22:31 x
なんとなくですが、あそこのことかなぁ~なんて勝手に思っています。だとしたら、僕は上流側のベンチ前から流すのが好きでした。・・・ってどこでしょうねぇ?笑
Commented by goo~ at 2009-02-14 11:12 x
K爺さん、こんにちは。
件の堰堤、JR中央線沿線に同名の場所がありますね、あそこです。右
岸上流から流せれば魚の反応がよく見えたし、左岸の薮の中でもデカ
いのがライズしてました。掛けても獲れませんでしたが・・・。
残念ながら今は小魚1尾見えません。あの岩魚は、禁漁後ある筋の方
達がぜ〜んぶ漁獲、お持ち帰りになったそうです。一夜の夢、でした。
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