釣友と、連荘の南ア

ルアーアングラーからフライフィッシャーに変身して2週間。今シーズン2回目(!)のフライ出釣に行って来た。
前夜の雨で程良く膨らんだ山岳渓流イメージを頭一杯に詰め込んで、よねさんと北に向かう。道中見下ろす本流大河は、ドロドロの水が川幅一杯に流れてる。「アチャ〜、こりゃキビシいねぇ〜」などと会話は軽いけど、心は段々重くなる。逃げ道を色々相談しながら、とにかく目的のダム湖迄駆け上った。結果…やっぱ、ダメだったよ。
後発のJeepsterさんと落ち合って、失意の1日をどう過ごすか、暫しの道端会議だ。Jeepさんは水系を変えると言う。よねさんと拙は手近な支流へ入る事にした。が、この決断が苦吟の1日の始まりだった。見上げる杉林の様子から見当はついてたが、延々と続く山道は登る程に傾斜がキツくなっていく。野良仕事で使う筋肉と山歩きのそれは違うんだなぁと思い知らされながら、ツヅラ折れを右に左に高度を稼ぐ。目に沁みる汗をシャツの袖で拭き、一息入れようと見上げた先に何やら異様なオレンジ色を見つけた。
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恐らくは、鱒茸。幼菌は食べられるようだが、これは既にサルノコシカケの様相。息が上がっていてジックリ観察もできず、いささか残念だった。植林帯を抜けた後は、とんでもない崖に掛かった工事用足場や踏み跡を慎重に登る。鈍った身体の限界に近づいた頃、やっと微かな沢音が聞こえて来た。でも勇気百倍とは行かないロートルの辛さ哉…ヨロヨロと沢に下りたよ。
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山道も凄かったけど、沢筋もとんでもない傾斜で流れている。1歩毎に大石をのっこす感じの流れ、ここ迄の沢は久しぶりだった。水は少し青みを帯びてるけど透明度は悪くない。が、若葉越しの光が照らし出す水中が気持白っぽく見えた。(まさかなぁ…)水に突っ込んだ手を思わず引っ込める。切れそうに冷たい!やっぱり雪代だよ!!果たして釣りになるのか?不安一杯でニンフを結んでよねさんに続く。が、程なくよねさんのプレシジョンが弧を描いた。黒パラに出たのは7寸程の美形アマゴだった。(ドライで釣りになる!)一気に釣り人の活性アッップだ。
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ダン色の毛鉤を銜えたこの日1尾目。やっと20cmぐらいか?ちょいサビた身体に乱れの無いパーを散りばめた健康体だった。このあともポツリポツリ、喰い損ねや掛け損ねもあって数は伸びないが、きれいなアマゴが釣れた。どう見たってイワナ沢って渓相で、釣れてくるのは全てアマゴ。過去の人為なのかな、でも、面白い沢だ。
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こんなシーンも。
ダブルヒットの姿形が同じようなアマゴを包んでるgoo~ネット。時々やるんだが、15年前作と今冬の新作の記念写真だよ。そこはかとなく、嬉しい。

いやぁ、なかなか出来ない経験だった。帰り道は急傾斜を下り返す。上りでは見えなかった崖の様子が眼下に広がる。キン○マ縮む思い、冷や汗一斗の30分間で2キロぐらいダイエット出来たんじゃないかな。(夜のビールでリカバー済み〜)傷む膝はどうにか歩き通せた我が身の勲章か?それにしても、よねさんの健脚、ハンパないわ!お世話になりました。

帰り道、よねさんのStpワゴンの助手席に揺られていると携帯が鳴った。(カズさんから!こりゃ、お誘いか?)ワクワクで開くと案の定で、1日おいた週明けに西側の南アへチャリ出釣のご案内。とにかく行くつもりで帰宅後の家内の都合を慮る。めでたくOKが出て、中一日での東西南ア出釣と相成った。メデタシ~…。

日曜は折り畳みチャリのメンテナンスと、シーズン初の毛鉤巻き(カディス数本…)、それから身体のメンテナンス(やっぱ相当疲れてた)でお終い。歩きに備えてタックルバッグを変えた。ウェーディングシューズもラバーソールのヤツにした。これが大誤算でエライ目に遭うんだが、この時は判らない。
翌朝は目覚まし要らず、4:30に目が醒めた。思い起こせば野良仕事の最中は毎朝この時刻だった。遊びの日に、チト悔しい。6:30の待ち合わせに早めの到着で、カズさんに申し訳なかったな。CX-5に荷物を積み替え、今日は西の大川沿いに北上する。Stpワゴンも良かったけど、このマツダのSUVは乗せてもらう度に感激新たな名車だ。拙の新相棒・パジェロミニが自転車に思える(まぁ、それはそれで嬉しいんだけどね)。途中の林道落石もクリアして、目論み通りに車止めゲート着、すぐチャリを組んで支度に掛かる。去年我が軽トラで来た時のあれこれが思い出された。今年は殿様出釣だ。アリガタヤ〜!
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四周の新緑と澄み切った水、先日の大雨の影響が感じられない川の流れに浸透していく。カズさんのゆったりしたループが毛鉤をポイントに的確に運んで行く。気持イイ!!でも歩き始めてすぐ、とんでもない失敗に気付いた。増水で川石がリセットされてると睨んでたんだが、水位は平水〜チョイ少なめで、石はどれも珪藻でツルツル。ラバーソールでは1歩を踏み出すのに度胸が要る、散々な状態だった。(無事に帰れるのか?)マジで途方に暮れたもんだ。
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入渓すぐ、喰い損ねて戻ったイワナを逆引きで掛けるもバラす。まだ余裕。すぐにイワナ、5寸足らず。続けて同寸、更に追加。チビのgoo~など飽きない程度に出て来る。やっと出たアマゴは掛け損ないに続くバラシで、チト凹む。2時間程遡行してやっと出たのが画像の美形、8寸丁度だった。昨年良型バラしの後、どうにか辻褄合わせた1尾をやっと更新出来た。嬉しい〜!南アの稜線を挟んだ前々日の1尾と違って、パーが細長くて乱れ気味。(ああ、ここのアマゴ!)出逢いに感謝だ。
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でもアマゴはここ迄、ポツポツ釣れて来るのはイワナばかり。キッチリとアマゴ・ポイント通した毛鉤にもイワナがジャレ付いて来た。慰めは少しづつサイズが上がる事、それでも最大で8寸を超えない。嬉しいんだけど、少し寂しい。でかいプールで粘ったカズさんは、26cmのアマゴを出していた。羨ましかったよぉ~。緊張の糸を切らさないようにと自分に言い聞かせ(せめてデカいイワナを1尾…)と、流芯越しの対岸反転流に毛鉤を浮かべた。流れに揉まれたパラシュートフライが「スッ!」と消える。
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軽く立てたスコットが絞り込まれる。(やったね!尺には届かないけど、結構なイワナだべ)なんて余裕ぶっこいてたら、流芯切った所で激しいローリングに見舞われた。(エッ!??)眼前に寄せた延棒は激烈キレイ、全てが尖ったカッコいいアマゴ!なんと巻き返しからアマゴだよ!!サイズこそ26〜7cmだが、去年のバラシ以来2年越しのこの川らしい1尾だった。満足!この本流の輪も、取り敢えずは閉じたよ。この後も数尾のイワナを掛けたバラシたり、楽しい私的イワナ釣りの1日が終わった。
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帰路カズさんと「あのサルナシはどうかな?」と話しながらチャリを走らせる。快い疲労、満足感にペダルも軽い。蝮が守ってた崖に、今年も一杯に花を咲かせていたよ。ただ昨年蔓を引き摺り出して実を獲った不心得者が居たと聞く。自分の脚を引っ張るような愚かなマネは、もういい加減にして貰いたいもんだね。

画像を見ててハタと気付いた。ルアーで釣った時と毛鉤で釣った時、写真を撮る気持が全然違ってるんだな。前者は「記録」、後者は「記憶」の為に撮ってる自分が居る。ミノーのトレブルフック、恐らくはあれが原因だ。過大なダメージが気になって一刻も早くリリースしようと、泡喰ってる場面が思い出される。でもミノーイングの面白さからはもう逃げられない。幸せなジレンマ、といったところですね。

よねさん、カズさん。お世話になりました。タイミング合ったら、また宜しくです。
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by goo_ism | 2015-06-09 18:46 | フライフィッシング | Comments(8)
Commented by カズ at 2015-06-09 20:23 x
Gooさん、お疲れ様でした。
東西の南ア連荘はさすがに堪えたかな(^^)
山の上の渓は、アクセスは厳しいけど、なかなか面白いでしょう。
水温が上がったら再挑戦してみますか(^^;

ご一緒いただいたこっちの本流。
アマゴの魚影は多くはありませんが、思ったよりイワナが増えていたので、あきない程度には楽しめましたね。
それに二人とも、本命には出会えましたから、
満足感はありました。
それとおみやげのウドの芽先、天ぷらでおいしくいただきました。
甘酸っぱい桑の実や、サルナシの白い花、
曇り空と心地よい風、終わってみれば十分に楽しい1日でしたね。
次はあっちの南ア再挑戦しましょう。
Commented by goo_ism at 2015-06-09 20:49
>カズさん
お世話になりました!
連荘は堪えるだろうなぁと、不安一杯でしたが今日現在、全然平気です。
なんか、キツネに摘まれたような気分。自分の身体なのに(?)一杯です。
何はともあれ、メデタイ!エライ!と、褒めてやりたいですよ。
それでも山の上の渓は当面はご辞退させて頂きたく・・・。
キツさ以上にアクセスの怖さが問題です。カズさんもご自愛下さい。

あっちの南アで出したラインが最長で3mぐらいだったのに比べ
こっちではDTハーフカットの繋ぎ目迄出せたので面白かったです!
F.F.の楽しさの少なくとも1/3はキャストだと、改めて実感しました。
アマゴの影が薄く感じたのはやはり水位の影響じゃないでしょうか?
梅雨の増水でダムから上がったヤツが居着いたら状況は激変しそう
だなぁ、なんて都合のいいこと考えながら釣り上がっていました。
イワナに癒されるこっちの南アも捨てたモンじゃありませんね。
次回の夢が見られる、やっぱり南アは素敵です。

バス運行前にあっちの南ア再出釣、是非実現させたいですね。
よろしく御願いしま~す!
Commented by よねさん@鱒美 at 2015-06-09 21:12 x
goo~さん、土曜日は一日お付き合いいただきまして、大変ありがとうございました。
自分の不注意もあって、出だしから想定外のアクシデントに巻き込んでしまいましたが、取りあえず魚には出逢えたので、ホッとしたところです。
それにしても、本流の濁りには参りましたね。前夜の雨は大したことなかっただろうと甘く見ていましたが、自然は思うようにはいかないものです。
帰ってから地形図で確認してみたら、あの渓はやっぱり300m位の高低差がありましたよ。いい汗かいちゃいましたね。それに、まさか雪代が入っているなんて思ってもみませんでした。
まあ、あの渓を経験していただいたのは、小さな引き出しが1つ増えたということで良しとしてくださいませ。今回果たせなかった本流の釣りも、是非とも実現させたいと思います。

さて、月曜日の釣りも、美しい渓魚達に出逢えて良かったですね。あそこのサルナシは、競争率が超高そうです(^^;;;
Commented by goo_ism at 2015-06-09 21:44
>よねさん
お世話になりました!
あの「天空の沢」、シリアスになって行かないと事故が怖いですね。
やはり標高差300mですか・・?当たっちゃいましたねぇ。
釣りの中身はこなし切れずで残念ですが、イイ経験をさせて貰いました。
あそこだけを目的に行くにはちょっとばかりキツイ道程だったかな。
でも↑のように筋肉・関節痛が殆んどないのは良かったです。
帰り道で話した、何年前かの情けない状態は抜け出せたようです。
これはヒジョ~に嬉しい!!あれもこれもと欲かきたくなります。

それにしても山(といってもアルプスだけど)を隔てた東西の
川の状態の違いには心底驚かされました!東は中増水、西は渇水・・。
前々日の泥にごりを見てたから、俄かには信じられませんでした。
こっちの南アは増水の落ち際にでも再挑戦したいと、腕を撫してます。

あっちもこっちも、とにかくもう一度出掛けにゃなりますまい。
また宜しくです!

PS:コクワは他を探しましょう。結構あちこちにありますよ。
Commented by 八兵衛です at 2015-06-10 05:01 x
畑でだいぶ鍛えられたようで
連荘にも耐えられるとは羨ましい限り
お爺も鍛えなければとチト焦りますが・・・
多分3日坊主でしょうか
良い思い出ができたようで何よりです
また機会がありましたら宜しくです~
Commented by goo_ism at 2015-06-10 09:05
>八兵衛さん
大変でしたね。落ち着いた頃連絡してみようと思ってました。
そろそろ禁断症状でしょうが、今暫くは我慢!、ですね。

野良仕事が直接の体力アップになってるかは疑問ですが、出釣
翌日の辛さは劇的に軽くなりました。軽負荷の連続で筋肉量が
増えたのが効いてるかなぁ、と思ったりします。でも取っ掛か
りは、毎日朝晩2~3キロ歩いたことでしたよ。始めの数日は
筋肉痛でウンウン言いながらやっと1キロ程でしたが、次第に
楽になりました。最近はサボってるからロング・ウォークはキ
ツイですが・・。今一度リセットだな。

騙されたと思って、無理の無い範囲で毎日、歩いてみて!
夏の夕涼みを兼ねて汗まみれになるってのも、一興ですよ。
なにより、ビールが旨いっす!やろまい!!
Commented by Jeepster at 2015-06-16 10:04 x
あっちの南ア、こんちの南ア、連チャンお疲れ様でした!!!
あっちの南ア、残念でしたね!!!
帰り道の雨量計、53mmと表示されていました。
短時間に50mm以上降ったんで、増水かな???
タイミング合いました、又ご一緒お願いしますね!!!
これからは、南アシーズンですから!!!
Jeep.
Commented by goo_ism at 2015-06-16 10:41
>Jeepsterさん
あれこれ不測の事態で、何年振りかのご一緒が吹っ飛んじゃいましたね。
残念だけど、よねさんと上った山の上は「エッ!」てぐらいの沢でした。
往復の山道がキツイのと怖いのは、F水系ならではだと思いましたよ。
源流域は別でしょうが、こっちの南ア上流がわたしの精々なところかと。

身体使う仕事で連荘が大丈夫になったようで、これは嬉しい限り!
いま暫くはモラトリアム、遊んでおこうと思います。
又の機会に宜しくです!
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