前倒しの夏休み・みちのくのつづき…

下流に見える更なる激流ポイント迄、背を超える草を分け岩壁ヘズって辿り着いた。ムッシュは降りた場所に座り込んでるのが見える。申し訳ないがここは2人でシェアさせて貰った。魚絵師さんが上の岩、拙はそこを降りた凹みの巻き返しに陣取る。CDミノーを流芯向こうにドリフトさせるも、手前の流れに喰われて思うようには泳がない。(重いスプーンがあればなぁ…)と思い初めた頃、上から「ヒット!」の声が聞こえた。
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『さつき鱒』を気持ち良さそうに曲げて、下流で喰った鱒をいなしつつ激流を跨いで寄せて来る。(上手いな〜)と見とれる間もなく、目の前に銀の延べ棒が浮き上がる。goo~・ベンド36ネットに収まったのは、全てが尖ったもの凄くカッコいい♂ヤマメ!会津の山野の分泌物だ!!この鱒を重めのスプーンのドリフトで獲っていた。うお〜っ、カッコいいぞ〜!!下流はほぼ行き止まり、諦めて崖を上がった。転進。

ホテルの朝飯迄は時間がある。もう一カ所、前回魚絵師さんがデカデカ・ヤマメを掛けバラシた瀬を叩く事になった。草付きを降りて行く。上からも下からも猛烈な獣の気配を感じて、腰の山菜鈴を振り鳴らし笛を吹きっ放しで河原に立った。再び花火と爆竹の儀式。(こんなんでホントに大丈夫なんだろか?)頭に浮かぶけど釣りたい気持が勝って、ビクビクしながら前回より水の少ない大場所を釣り上る。魚絵師さんに1尾出るもバラシたとのこと。予定の場所で頃合い良く戻りの時刻だ。首筋がス〜ス〜するのを我慢して岩場をヘズってたら、下手で「キャン!」て声が聞こえたよ。お二人は気付かなかったようで、愉しそうに話し込んでる。多分対岸だが君子危うきにナントやら、速攻で下り以上に賑やかに草付きを上った。安堵!!帰りの車中、Aさんから「あなた達の対岸に熊が出たって新聞に出てるよ〜。すぐに上がれぇ〜!!」って連絡が入った。シャツを濡らしたのは汗と冷や汗、どっちだ?朝飯喰って一休み、Aさんに挨拶に伺う。ムッシュは昨日の鰭ピン・ヨンマルで満足のようで「寝てる」と言う。今遠征掉尾を飾る鱒を求めて、魚絵師さんは上、拙は下へ川を割って入った。
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こんな瀬が100m程続く区間に浸透する。一ヶ月前にも良い型のニジが出たポイント故、自然と前のめりになるよ。水が減ってるからウェイディングは少しは楽だが、ヘタすりゃ次のプール迄一直線に流されかねない、ヤバい流れだ。水位の影響で、鱒の着き場は少し変わっていたけど、居場所が掴めてからは次々を激流を割って鱒が躍り出た。
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こんなニジ。5ツ掛けて獲れたのはこの1尾だけで、尺を超えただろう残りの鱒は激流に消えて行った。結果は惨敗だったが、読んで出して喰わせた満足感で最高に幸せ。「ウオ~ッ!」「ちくしょ~!」「ヘタクソ~!」なんて、大声が喉を吐いて出る。完全に開放された一人の時間だったよ。
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今回の相棒は過年手掛けた『さつき鱒』竿と淡水では使い初めのPEラインのセット。いろんな思いが詰まったタックルだが、会津の野生がそんなモン吹き飛ばして、しみじみと良い竿だなぁ〜と思えたよ。これから永く、手足としてコキ使わせてもらいますよ、S会長さま!

命の洗濯の、一足早い、濃〜い夏休みだったな。でも濃過ぎたかなぁ?社会復帰出来ねぇよ〜…!!

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PS:件の熊の新聞記事。3件もあったんだね。冷や汗3斗、少しはダイエット出来たかな?
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by goo_ism | 2013-06-27 11:33 | 鱒釣り(・・・ルア〜) | Comments(8)
Commented by カズ at 2013-06-27 14:00 x
いろんな点で命の洗濯ができた初夏休みでしたね。
川の様子を見るだけで良さそうなところだなあと思います。
こんな流れに揉まれ育った魚は、ニジといえども本来の姿に近い体躯になっているんでしょう。
ところでクマは奥飛騨でも広報が流れていました。この時期は要注意ですが、彼らのテリトリーに入っていくのはこちらなので仕方ない面もあります。
しかし自然の中に溶け込んでいると、目の前のことしか考えないので
心は歳をとらない気がしますね。
またご一緒しましょう。
Commented by goo~ at 2013-06-27 18:59 x
>カズさん
釣りの旅ですから当然魚は釣りたかったです。結果はニジマ
スが2尾釣れたっきり。でも強がりじゃなく最高に楽しい遠
征でした。先の尺2寸は何処からどう見ても完璧な最高の鱒
だったし、最後の荒瀬の釣りは激流を割ってミノーに飛び出
す魚に大声で喋りかけてました。完全に開放されましたよ。
顔が引き攣るような自然の懐の深さも、あれは格別です!

でも、なんだかんだ言っても、気の合う釣り仲間との酒席が
一番の収穫だったかな?本番の夏の釣り、ご一緒させて下さい。
Commented by 魚絵師 at 2013-06-27 19:32 x
あの尖んがりヤマメの出た瀬の、
そのまた一段下というふうにやってみたかった!
間違いなくあそこのエリアにドデカイのが居ると観ました。
水位が落ちていてあの水勢ですからねェ~。

沈みのいいスプーンいっぱい持って、
ロスト覚悟で狙えば何とかなりそうです。
糸は根ががりを想定してナイロン10ポンドだと考えます。

熊が出なけりゃ半日ぐらいかけてゆっくりやりたい!
こうなったら、
ジョニーにマグナム持って助っ人に来てもらいたい!
Commented by goo~ at 2013-06-27 20:01 x
>魚絵師さん
いいヤマメでしたね~!随分久しぶりに見た気がしました。
あそこはほんの序の口って感じでしたが、熊の恐怖と併せて
とても川通しは無理そうですね。地元でもやった人がいない
のも納得で、だからこその魅力も一杯。困ったモンです・・・。

今回の釣り旅で引き出しが大分増えました。<ミノーイング
魔界>にどっぷり浸かってしまったようです。禁漁前再度の
遠征もありかも?
Commented by よねさん@鱒美 at 2013-06-27 22:34 x
冒頭の魚絵師さんが挑むポイントは、もの凄く重そうな、正に何かが潜んでいるかのような流れですね。ここに立ち向かいたくて、遥々車を走らせるというのも、良くわかります。釣果は別として、良い旅になったようで何よりです。願わくば、和物との出逢いが欲しかったでしょうね。
渓に出かけて野性動物と出逢う事は、ひとつの楽しみではありますが、森の熊さんとなると話は別ですね。何にしても、安全第一というところでしょうか。
Commented by goo~ at 2013-06-28 06:56 x
>よねさん
こんなポイントが続いてました。5~6段で多分250m程
でしょうか。こちら岸をヘズって下るしかなさそうだし、上
がれそうな場所は遥か下流。落ちたらまず助からないし熊は
怖いしで、通しで釣るのはほぼ不可能と思われました。現地
でもポイント情報が少ない理由がわかりましたよ。また、こ
こ迄しなくても十分良い釣りになる豊かさも羨ましかったです。
今回ヤマメと出会えなかったのは心残りだけど、アレも釣りコレも釣り。
山岳FFとは一味違ったノビノビした釣りがなんとも心地よかったですよ。
Commented by 八兵衛です。 at 2013-07-04 19:08 x
 熊さんは5と10月が遭遇しやすいなどとプチ情報聞いてましたが
年中やばそうですね
もう一度気を引き締めて後半戦へ望みます~~
Commented by goo~ at 2013-07-04 20:29 x
>八兵衛さん
ご無沙汰っす。今回行った所は特別でしょうねぇ。
何処で、例えば民家の裏の竹やぶでも、出てきて不思議じゃ
ない雰囲気でした。ズ~っと鈴振ってました(恥・・)。
それでもまた行っちゃうんだから、バ○は死ななきゃ治らんね。
もう1~2度ミノーで本流やってから、毛鉤に専念の予定です。
どっか行こまい!
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