おもしろくてやがてかなし…

今年の春は行きつ戻りつ、ジレジレと本番を待つのだが、山桜の赤い芽と仄かな白い花が見え出したらもう限界だ。寒くても『行く!』のである。湧水専用(?)レンガ竿も出来上がったし、来週半ばにでも仕事サボってなんて思ってた所に、よねさんからお誘いコメント。渡りに船、ネコに鰹節、行かない理由なんてないよ。先月の狩野川で無魚喰らわせて、何とも後ろめたかったM画伯にもお誘いメール、やはり「いく」ってことで現地で合流と相成った。

富士の裾野は春まだ来、サクラの蕾も堅い。それでも何とかかんとか数尾の綺麗なアマゴに出会えたよ。
e0143892_16345229.jpg
赤い竿にはブグレー・ミッジ、小ちゃいリールを合わせた。数年振りのジ〜ジ〜音は結構心地良かったな。
e0143892_16403961.jpg
遅めのお昼を近くの小さな湖の土手で。目敏いカモやガンが「ナンカクレェ〜!」とやってきた。図々しさが何とも可愛い。少しシャイで、3mぐらいからこっちへ来ないのは2羽のオオバン、クートだな。サドルの辺りをチョイと失敬したかったよ。脚の水掻きがコシアブラの新芽みたい、面白い。

さて、午後は下流部へ転進する。4年前の秋、八兵衞さんやカズさんとトッテモ気持ち良い釣りをした、思い出の区間だ。上から見た川は少し青い水がタップリと流れ、良い型が差しているかもと思わせる。竿を#4に変え、河原に下りると……。言葉が無いとはこの事という景色が延々と続いていた。
e0143892_16554712.jpg
恐ろしい水量に膨れ上がった川は、遥か頭上の廃橋の欄干に流木を残していた。回りの木の枝の丁度同じ辺りにも、たくさんの残骸が引っ掛かっていた。心が震えて、もうとても竿を振る気になれなかった。
e0143892_170595.jpg
2008年10月12日、カズさんと釣った、正に同じポイント。記憶を頼りに同じアングルを捜したつもりだったが、奇跡的に程近い場所に立ってシャッターを押してたんだね。ここがどうなっていくのか、時間を掛けて見届けたいと思っている。
[PR]
by goo_ism | 2012-04-09 17:13 | フライフィッシング | Comments(10)
Commented by よねさん@鱒美 at 2012-04-09 20:10 x
土曜日は一日お付き合いいただき、ありがとうございました。
そろそろ暖かくなって、渓の魚達も元気になったかと思っての出撃でしたが、予測出来なかった冷え込みが、非常~に厳しかったですねぇ。油断して薄着だったおいらは、風邪ひいちゃうかと思ったくらいでした(^^;
それでも、湧水竿に無事入魂することが出来て良かったですね。最初の内はアクションに慣れなかったようでしたが、お昼上がり直前で、釣りを意識せず無心にロッドを振って、アクションを確認しているところを見て、しっかりと自分のモノにされたんだなぁって思いました。
昨年の台風でずたずたにされた渓の風景は何とも切ないものでしたが、永い永い地球の歴史の中で、そんなことは数えきれず繰り返してきたことなんでしょうね。自分が元気なうちに、以前のような姿に戻る事は難しいかもしれませんが、あの渓が、また美しいアマゴ達を育む流れに戻ってくれることを、心から祈りたいですね。
さて、次回はさらに東でしょうか。それとも、北の本流かなo(^-^)o
Commented by goo~ at 2012-04-09 21:46 x
よねさん、こんにちは。
ど〜も、大変にお世話になりました!サブかったですね〜。さすが富士
の麓ですわ。ホントに今年は変な春です。それでも透き通った水とリン
とした空気、キレイなアマゴに癒されて良い1日でした。

湧水竿はまだ全然呑み込めてませんが、面白い竿だって事は確か。
(この調子に慣れたらパンパンのグラファイトは使えないかも…)って、
少し怖くもあります。何10本の手持ち竿が全部ジャンクなんて事に
なったら……、恐ろしすぎる!

最後の下流部には参りましたねぇ。予想はしてたけど、完全に凌駕さ
れた恐ろしい光景でした。それでもよねさんの支流に生き残った小さ
い命にはマジで救われる思いでしたよ。下手な手出しをしなければ
きっとまた、新しい形の素晴らしい渓に生れ変わるでしょう。
見守りたいです。
Commented by sone at 2012-04-09 21:49 x
今晩は、ダム上を見られましたか、すごいですよね。本流上部に行くと
去年3月の地震の爪跡も残っています。
Commented by 八兵衛です。 at 2012-04-09 23:12 x
橋上のオブジェは凄すぎですね
以前goo~さんと行ったもう少し上流までずっとこげな感じでしたよ
ただ不思議と直ぐ近くの渓が大した被害が無いところがあったりと
此処はやはり訳の解らん不思議な渓ですね
新竿入魂♪お目でとさんです~
Commented by goo~ at 2012-04-10 08:22 x
soneさん、こんにちは。
いや〜、驚きました!今回釣った区間はほんの数百mかな?以前釣り
上った時は1キロぐらいに感じたのに…、砂漠のような河原でした。
好きなのに行かなかった、もっと通っとけば良かった……。後悔ばかり
です。この沢のズッと上の方にも崩落箇所がありました。地震かなぁ?
自然の所業は物凄い、謙虚に成らざるを得ませんね。
Commented by goo~ at 2012-04-10 08:37 x
八兵衞さん、こんにちは。
何度も流木を潜ったり飛び降りたりしながら、偶に毛鉤を流して上がっ
て行って、上流に橋が見えたときはマジで言葉が無かったですね。
想像すら出来ない水と土砂がここを流れ下った事、その時一体どれ
程の命が失われたのか、それを思ったら立ち竦むしかなかったです。

(微かな灯りでも灯ってる内に楽しまにゃ、明日は真っ暗かもよ)って…
やりたい事は全部やる、それぐらいで良いのかもしれませんね。
Commented by 安曇野の案山子 at 2012-04-10 10:29 x
ロッドの調子はどうですか?
楽しくて仕方ないって感じですかね

楽しいのが一番ですよね やっぱり('-^*)ok

自然の力というのは怖くもあり、はたまた復元力の強さ gooさんが言うように人間が下手に手をださなければと…

自分もそう思います
Commented by goo~ at 2012-04-10 11:51 x
安曇野の案山子さん、こんにちは。
竿は「ウ〜ン…」といったところです。素材の進化を踏まえれば、最近
の竿に敵う筈も無し、箸にも棒にも掛かりません。でもね〜、気持ち良
いんですわ。柔らかいループで毛鉤を運んでフワッと落とせるし、何よ
りよく曲がる。こなす迄暫く掛かりそうだけど、好きになりそうです。

あまり言いたくないんだけど…。
謙虚さを忘れた結果があの大地震に続く原発の惨状だと思いますね。
取り返しがつかない、子々孫々続く災厄と、どう折り合って行くか。
一企業や政治家を責めてどうなるものでもないのなら、個々人が、ど
う生きてくかを決めなきゃいけないよね。この期に及んでまだ原発だ
の、エネルギー政策だのと迷惑千万・笑止千万。
この日本に生きる日本人として、真剣に考えようぜ。
Commented by カズ at 2012-04-10 13:02 x
あれがほぼ同じ場所とはとても思えません!
私も北の支流で愕然としてきましたが、ここはとりわけ綺麗な流れだったので残念です。
ところで、伊豆そろそろいいかもね。
Commented by goo~ at 2012-04-10 13:32 x
カズさん、こんにちは。
4年前のこの写真、記憶に引っ掛かってた場所を捜しました。凄いで
すよね。「信じられない!」の一言でした。あの台風の引き起こした惨
状は、先行した皆さんのブログで薄々判ってたんですが、やはり現場
で見るのとは大違いでした。カズさんの記事の沢も酷いもんですね。
時間に解決を託すしか、出来る事はないのが歯痒いです。

伊豆もそろそろ良い筈ですね。魚絵師さん推薦の沢が気になる所です。
情報とってご連絡します。暫時お待ち下さい。

<< GWは井川へ如何? 湧水竿 >>